Pico Windows(Visual Studio Code)開発環境設定(C/C++言語)その1

人気のRaspberry Piですが、今年1月 Raspberry Pi Pico という製品が
発表になりました。今までのRaspberry PiのようにLinux OSは
なく、Arduinoに似た製品です。

Raspberry Pi Pico と  Arduino Nano
Raspberry Pi Pico と Arduino Nano

このPicoは、Raspberry Pi財団が独自に開発した、
ARM Cortex M0、デュアルコアのRP2040マイコンを搭載した
もので、C/C++、MicroPythonで開発が可能です。

スイッチサイエンス
 Raspberry Pi Pico
  https://www.switch-science.com/catalog/6900/
  ¥550-

詳細は、Raspberry Pi財団ページに掲載されています。
 https://www.raspberrypi.org/documentation/rp2040/getting-started/

Raspberry Pi財団ページ1
Raspberry Pi財団ページ1
Raspberry Pi財団ページ2
Raspberry Pi財団ページ2

C/C++言語でRaspberry Pi Pico プログラムを作成するための
環境設定は、多くのソフトのインストールと設定が必要になり、
私も必要に迫られてインストールしてみましたが大変面倒な作業でした。

この設定を一括インストールしてしまうスクリプトソフトが、
Raspberry Pi公式ページで紹介されていました。

Raspberry Pi公式ページのスクリプト紹介
Raspberry Pi公式ページのスクリプト紹介

別のマシンにも開発環境が必要となりましたので試してみました。
その記録です。
※技量の無い上に面倒くさがりの私には大変ありがたいことです。
 --- 感謝です ---
※この記録で使用している画像は、撮り忘れたものや不足のものは
 再インストールして作成しており、以前にインストールしたとき
 のものと混在し、画像でのディレクトリ表記など違うものがあります。

ダウンロードとインストール、設定の流れです。

 GitHubの"ndabas/pico-setup-windows"ページより、
  https://github.com/ndabas/pico-setup-windows
 "pico-setup-windows"をダウンロードします。

GitHubの"ndabas/pico-setup-windows"ページ
GitHubの"ndabas/pico-setup-windows"ページ

 このページの少し下がったところにある、
 Windows用のPicoセットアップ欄の、
 "最新リリースをダウンロードする"をクリックします。

GitHubの"ndabas/pico-setup-windows"ページ
GitHubの"ndabas/pico-setup-windows"ページ

 表示されたリリースページより、
 資産4欄の
  "pico-setup-windows-0.3.3-x64.exe"
 をクリックし、ダウンロードします。

"ndabas/pico-setup-windows"のリリースページ
"ndabas/pico-setup-windows"のリリースページ

 ※私のダウンロードでは、
  "pico-setup-windows-0.3.3-x64.exe"
 でした。

2.ダウンロードしたファイルの実行
 2.1."pico-setup-windows-0.3.3-x64.exe"
  をWクリックし実行します。
  ※このとき、セキュリティ警告が表示されます。
   自己判断で許可して下さい。

 2.2.Pivo setup for Windows 画面が表示され、
  「Next」 をクリックします。

起動とPivo setup for Windows 画面
起動とPivo setup for Windows 画面

 2.3.Choose Componets画面が表示され、
  インストールソフトの選択をし、「Next」 をクリックします。
  ※私の場合インストール済みのソフトもありましたが、
   デフォルト状態のままで進めました。

Choose Componets画面
Choose Componets画面

 2.4.Choose Install Location画面が表示され、
  基本ファイルの格納フォルダを選択し、
  「Install」 をクリックします。
  ※私の場合表示の"C:\Users\USER\Documents\Pico"
   デフォルト状態のままで進めました。
  ※このフォルダには、基本ファイルのみが格納され、
   各ソフトウエアは別途適切な位置(ファルダ)に格納されます。

Choose Install Location画面
Choose Install Location画面

 2.5.Installing画面が表示され、
  少し経つと、powershell.exeが起動します。
  ※このインストールにはかなりの時間が掛かります(10分程度)

Installing画面1
Installing画面1
Installing画面2
Installing画面2

 2.6.Installation Complete画面が表示され、
  「Next」 をクリックします。

Installation Complete画面
Installation Complete画面

 2.7.Completing Pico setup for Windows Setup 画面が表示され、
  reboot now が選択されていることを確認し、
  「Finish」 をクリックします。
  ※この時、マシンは再起動状態になります。

Completing Pico setup for Windows Setup 画面
Completing Pico setup for Windows Setup 画面

 2.8.
  再起動後、2.4.Choose Install Location画面で指定した
  ファルダには、以下のファイルが生成されています。

ファルダ内のファイル一覧1
ファルダ内のファイル一覧1

 2.9.2.8.で確認したフォルダ内の、コマンドスクリプトファイル、
  "pico-setup"をWクリックし起動します。

"pico-setup"の起動
"pico-setup"の起動

  セットアップ作業が行われ、
  ファルダには、いくつかのファイルが追加生成されています。

ファルダ内のファイル一覧2
ファルダ内のファイル一覧2

3.開発環境のVisual Studio Codeの設定です。
 3.1.Visual Studio Codeを起動します。
  2.4.Choose Install Location画面で設定したフォルダ内の、
  ※私の場合"C:\Users\USER\Documents\Pico"
  "Visual Studio Code for Pico"のショートカットをWクリックします。
  ※今後の利用のため、デスクトップにショートカットを
   作成されるとよいと思います。

Visual Studio Codeの起動
Visual Studio Codeの起動

  ※アイコンなどから直接、Visual Studio Codeを起動しないことです。
   コンパイル等に失敗する場合があります。
  ※もしくは、
   Windowsスタート→「Visual Studio 2019」
     →「Developer Command Prompt for VS 2019」を選択し、
   起動した、Developer Command Prompt for VS 2019の画面より、
   "code" と入力して、Visual Studio Codeを起動します。

Developer Command Prompt for VS 2019 からの起動1
Developer Command Prompt for VS 2019 からの起動1
Developer Command Prompt for VS 2019 からの起動2
Developer Command Prompt for VS 2019 からの起動2

 3.2.起動した、Visual Studio Code画面の左下の
  「設定」(歯車のアイコン)をクリックし、
  開いたメニュー一覧から「設定を」クリックします。

設定画面の選択
設定画面の選択

 3.3.設定のユーザーから、「拡張機能」
    →「CMake Tools Config…」を選択します。

拡張機能画面の選択
拡張機能画面の選択

  表示された、CMake Toos configurationの中の、
  ・"Cmake: Configure Environment" 項目の、
   「項目の追加」をクリックし、
    項目:PICO_SDK_PATH
    値:C:\Users\USER\Documents\Pico
   と設定します。
   ※値は、2.4.で設定したファルダ位置を設定します。

"Cmake: Configure Environment" 項目の設定
"Cmake: Configure Environment" 項目の設定

  ・"Cmake: Genetator"項目に、
    NMake Makefiles
   と設定します。

"Cmake: Genetator"項目の設定
"Cmake: Genetator"項目の設定

これでインストール設定は完了です。
その2では、サンプルプログラムのビルドと、
自作プログラムのビルドを行ってみます。

最後に、
インストールされたソフトのアンインストール(削除)方法ですが、
 1.スクリプトソフトでインストールされたソフトの内容は、
  インストール時に指定したフォルダ内の、
   ※私の場合:"C:\Users\USER\Documents\Pico" です。
  "ReadMe.txt" に記載されています。
   ・CMake
   ・Pytho
   ・Visual Studio Code
   ・--- その他ソフト群 ---
  など、これらのソフトは、Windowsの "アプリと機能" から
  アンインストール(削除)します。
 2.インストール時に指定したフォルダを削除します。
   ※私の場合:"C:\Users\USER\Documents\Pico" です。
これでアンインストール(削除)は完了です。