WindowsでPython環境設定(その1)

何でも流行がありますが、プログラミング言語も同じですね。
最近は、Pythonが流行言語の一つでしょうか。
流行の言語だけあって、最近必要とされる処理に適した
ライブラリも数多く用意されています。

今回は、ArduinoなどのマイコンとPCの間で通信するために、
簡単なサーバや自作のターミナルソフトをが作れたらと思い、
WindowsでPythonでのプログラミング環境を設定してみます。

Python言語プロセッサの公開(ダウンロード)サイトでは、
言語プロセッサのみの配布で、ArduinoのようなIDE統合環境が配布されていません。
そのため、開発ステージは個々で用意する必要があります。

開発環境は、いろいろな組み合わせが考えられますが、
 1.Python言語をインストールしてメモ帳などの
  簡易エディタでプログラミングしてみる。(その1)
 2.Python言語とコード エディター(Visual Studio Code)を
  組み合わせてプログラミングしてみる。(その2
 3.オールインワンパッケージ(Python言語+コード エディター)の
  eclipsでプログラミングしてみる。(その3
の3通りのプログラミンを環境を設定してみます。

まずは、その1からです。
Python言語プロセッサのダウンロードとインストールです。
1.ダウンロード
  Python公式ページからダウンロードします。
   https://www.python.org/
  ダウンロード欄の最新”Python 3.9.6”をクリックします。
  ※私の閲覧時には、Python 3.9.0が最新バージョン表示でした。

Python公式ページ
Python公式ページ

  表示されたダウンロードページ
   https://www.python.org/downloads/release/python-396/
  メニューにある”ダウンロード”にカーソルを合わせ、
  表示された、ウィンドウズ用のダウンロード”Python 3.9.6”をクリックします。
  これでダウンロードが開始されます。

ダウンロードページ
ダウンロードページ

  ※特定のリリースをインストールする場合は、このダウンロードページより、
  ダウンロードするができます。

2.インストール
  ダウンロードしたファイルを(ダブルクリック)実行します。
  ※私の場合は、”python-3.9.0-amd64.exe”です。

インストール開始画面
インストール開始画面

  Python 3.9.0(64-bit) Setup画面が表示されます。
  どこの位置からでもPython言語プロセッサが参照できるよう、
  インストールしたPython言語フォルダにパスを通して(設定して)おくことが便利です。
  画面一番下の、”Add Python 3.9 to PATH”にチェックを付けます。
  ”Install Now”を選択(クリック)します。

インストール終了画面
インストール終了画面

これでインストールは完了です。
インストールされたPython言語プロセッサが使用可能かを確認します。

Windows→スタート→Windowsシステムツール→コマンドプロンプトと選択して、
コマンドプロンプト画面を開きます。

 コマンドプロンプト の起動
コマンドプロンプト の起動

この コマンドプロンプト 画面で、バージョン表示の
 python -V
と入力します。
 Python 3.9.0
と表示されればインストールしたバージョンのPython言語が使用可能です。
※このバージョン表示はインストールしたバージョンにより表示内容は変わります。

コマンドプロンプト画面でのバージョン確認
コマンドプロンプト画面でのバージョン確認

では、実際にプログラミングして実行してみます。

C:\に、”python_lang”フォルダを作成して、
このフォルダにソースプログラムを保存することにします。

では、プログラミングします。
テキストファイルを編集できる、メモ帳、秀丸エディタ、TeraPadなどなど、何でもOKです。
私は通常は秀丸エディタにお世話になっていますが、
今回は、Windowsに標準のメモ帳を使ってみます。
 Windows→スタート→Windows アクセサリ→メモ帳
メモ帳を起動し、
 print("Hello world")
と一行のみ記述(打鍵)します。
※すべて半角文字です。

メモ帳の選択起動
メモ帳の選択起動
メモ帳による記述
メモ帳による記述

これは、”Hello world”と表示するだけのプログラムです。
保存します。
保存場所は、先に用意した、”C:\python_lang”フォルダで、
保存するファイル名は、”hello1.py”とします。
ファイル(F)→名前を付けて保存(A)と選択し、
 ・保存位置:C:\python_lang
 ・ファイル名:hello1.py
 ・ファイルの種類:すべてのファイル(.)
 ・文字コード:UTF-8
として保存ボタンをクリックします。
これでプログラミングは完了です。

記述ファイルの保存
記述ファイルの保存

続いて、翻訳・実行します。
コマンドプロンプトを表示ます。
Windows→スタート→Windowsシステムツール→コマンドプロンプト
コマンドプロンプト画面から、
 cd c:\python_lang
と入力し、プログラミングしたファイルの保存場所の
”C:\python_lang”フォルダへ移動します。
コマンドプロンプト画面から、
 dir
と入力し、作成した”hello1.py”が存在していることを確認します。

コマンドプロンプト画面によるファイル確認
コマンドプロンプト画面によるファイル確認

※コマンドプロンプトではなく、Windows PowerShellも使用できます。
 Windows→スタート→Windows PowerShell→Windows PowerShell
 コマンドは同じです。

 Windows PowerShell の選択
Windows PowerShell の選択
 PowerShell によるファイル確認
PowerShell によるファイル確認

翻訳・実行コマンドは、
 python ファイル名
です。
コマンドプロンプト画面から、
 python hello1.py
と入力します。

コマンドプロンプト 画面からの実行
コマンドプロンプト 画面からの実行
PowerShell 画面からの実行
PowerShell 画面からの実行

”Hello world”
と表示されれば、Python言語プロセッサのインストールと
簡易エディタによるプログラミング環境は整いました。