Arduino IDE で Raspberry Pi Pico

使い慣れている開発環境が
いろいろなマイコン開発に利用できると便利ですね。

Arduino IDE に Raspberry Pi Pico の
開発環境を設定して使ってみます。

Windows10へのArduino IDE のインストールは、
"Arduinoの準備"ページに記載しています。
 https://shinog.jp/computer/arduino/arduino%e3%81%ae%e6%ba%96%e5%82%99/

1.Arduino IDEを起動します。

Arduino IDEの起動
Arduino IDEの起動

2.PC と Pico を接続します。
 ※このとき、Pico本体の"BOOTSEL"ボタンを
  押しながら接続する必要があります。

PCとPicoの接続
PCとPicoの接続

3.Pico用のボード情報を取得します。

 メニュー「ツール」→「ボード: 」
    →「ボードマネジャ…」を選択します。

ボードマネジャの表示
ボードマネジャの表示

 開いたボードマネージャ画面の検索欄に
  "Pico" と入力しします。

インストールボードの選択
インストールボードの選択

 表示されたボード一覧の中から、
  "Arduino Mbed OS RP2040 Boards"
 を探し、
 最新バージョンを選択し、「インストール」をクリックします。
 ※私のインストール時のバージョンは 2.4.1 でした。

バージョン選択とインストール
バージョン選択とインストール

 インストール中に、Windowsセキュリティ画面、
 "このデバイスソフトウエアをインストールしますか?"
 が表示されますので、「インストール」を選択します。

デバイスのインストール確認
デバイスのインストール確認

インストールが完了したら「閉じる」をクリックします。

インストールの完了
インストールの完了

4.ボードの設定
 メニュー「ツール」→「ボード: 」
    →「Arduino Mbed OS RP2040 Boards」
       →「Raspberry Pi Pico」を選択します。

ボードの設定
ボードの設定

5.シリアルポートの設定
 メニュー「ツール」→「シリアルポート: 」と進めますが、
  シリアルポート一覧の中に「Raspberry Pi Pico」の
  選択肢がない場合、そのまま未選択にしておきます。

シリアルポートの設定
シリアルポートの設定

 ※Windowsのデバイスマネージャー画面でも
  ポート(COM と デバイス)欄でも表示されていません。

Windowsのデバイスマネジャー画面
Windowsのデバイスマネジャー画面

 ※書き込みを行うと自働的にシリアルポートは設定されます。
  その後は、シリアルポート画面からポート選択が可能です。
  ・Windowsのデバイスマネージャー画面画面では、
    "USB シリアル デバイス(COMx)"
  ・Arduino IDEのシリアルポート設定画面では、
    "COMx(Raspberry Pi Pico)"
  と表示されます。

COM設定されたデバイスマネジャー画面
COM設定されたデバイスマネジャー画面
ON設定されたシリアルポート設定画面
CON設定されたシリアルポート設定画面

これで、環境設定は完了です。
では、試してみます。

Arduino Uno のように、Raspberry Pi Pico にも
基板にLEDが設置されていますので、
これを点滅させてみたいと思います。
※Raspberry Pi Picoの場合、25番PINに設置されています。

スケッチ例にあるBlinkスケッチを利用させて頂きます。

メニュー「ファイル」→「スケッチ例」
  →「01.Basics」→「Blink」を選択します。

スケッチ例の選択
スケッチ例の選択

修正、変更箇所はなくそのまま利用可能です。

このスケッチ内の、
 PinMode(LED_BUILTIN, OUTPUT);
などの "LED_BUILTIN" ですが、
ボードの設定が正確に行われていれば、
・Arduino Uno → 13番ピン
・Raspberry Pi Pico → 25番ピン
を指し示しますので、25と変更する必要はありませせん。

検証し、マイコンボードに書き込みます。
※Seeeduino Xiaoと同じく、
 検証(ビルド)には時間が掛かりますね。

検証、マイコンボードへ書き込み
検証、マイコンボードへ書き込み

LEDの点滅タイミングを変更して実行してみました。
Picoに転送され、実行されています。

Pico本体のLED点滅確認
Pico本体のLED点滅確認

この実行中の状態で、スケッチの再書き込みや、
新たなスケッチを書き込む場合は、
シリアルポートの設定が、
 「ツール」 →「シリアルポート: "COMx(Raspberry Pi Pico)"」
など選択ができていないと書き込みに失敗します。
この場合、シリアルポートの設定を行います。
 メニュー「ツール」 →「シリアルポート: …」
   →シリアルポート一覧から "COMx(Raspberry Pi Pico)"
 を選択します。
または、PC と Pico の接続を一度取り外し、
再び、Pico本体の"BOOTSEL"ボタンを押しながら接続します。