PIC-K150 を Windows10 で使ってみる
PICマイコンへの書き込みに使用するライタは、
・自作回路
・Pic Kit x (xは現在最新版では 4)
(本家のMicrochip 社製)
・Pic K150
・秋月電子通商さん等の各お店のオリジナル製品
などなどいろいろありますが、
安価に入手できる、
Pic K150 を使用している方も多いのではと思います。
![Pic K150](https://shinog.jp/wp-content/uploads/2021/08/IMG_4977_1.jpg)
ミニPICマイコンライタ [PIC-K150]
aitendo
https://www.aitendo.com/product/12851
¥1,500-
私の製品は、いつもの大陸から調達したもので、
¥500-程度の製品ですが、問題なく使えています。
Pic K150 が Windows10 にアップデートしたら
使えなくなったというお話を聞きます。
これは、Pic K150で使用している
PL23xx USB-to-Serial Bridge Chip Family 用の
ドライバが Windows10 OSに対応していないためのようです。
※実際には、Windows10 側で、PL2303 Family を除外している?
私のものは動作するのにと思い、
ドライバを最新バージョンに更新してみました。
![ドライバのバージョン確認](https://shinog.jp/wp-content/uploads/2021/08/pic150_0012.png)
※私が今まで使用していたものは、V1.2.x で、
ダウンロードして試したものは、V1.7.xです。
なんと、
デバイスマネージャーの画面で確認すると、
!マークが付いてしまいました。
![ドライバ更新前のデバイスマネジャー画面](https://shinog.jp/wp-content/uploads/2021/08/pic_150_020_1.png)
![ドライバ更新後のデバイスマネジャー画面](https://shinog.jp/wp-content/uploads/2021/08/pic_150_021_1.png)
もちろん、
”PL2303CheckChipVersion.exe” でも認識できません。
![ドライバ更新前のPL2303CheckChipVersion画面](https://shinog.jp/wp-content/uploads/2021/08/pic150_008_1-1.png)
![ドライバ更新後のPL2303CheckChipVersion画面](https://shinog.jp/wp-content/uploads/2021/08/pic150_009_1.png)
※また、どのようなタイミングか原因は分かりませんが、
!マークは表示されていないのですが、
COMx番号が表示されない表示に変わってしまって
いることがありました。
この場合もこの後のドライバの更新処理で解消できました。
そこで対処法ですが、
1.Windows10対応の修正パッチを当てる
2.動作可能なドライバにバージョンダウンする
のどちらかになりますかね。
1.の方法は、
修正用のパッチを公開されておられる方がいらっしゃいます。
その方のページから、ダウンロードさせて頂くことができますし、
使用方法も詳しく解説されています。
Prolific PL-2303 Code 10 Fix
Copyright 2018, Family Software. All rights reserved.
http://www.ifamilysoftware.com/news37.html
というページで紹介されています。
2.の方法は、
WIndows10 で動作可能な、ドライバのバージョンを
インストールして、そのドライバを使用するものです。
私は、この2.の方法で使用しています。
と言うより、ドライバをアップデートせずに使用して
いたので、使えていただけのようです。
では、2.の方法について書き残しておきます。
1.検索ページから、
”Pic K150 PL-2303 ドライバー”
などと検索すると、ダウンロードできるページが出てきます。
この時、 Windows10 の対応ドライバがあれば、
それをインストールされれば、最適でしょう。
※試してみましたが、Windows10対応とあっても、
実際には動作しないものもありました。
検索したページの中から、
V1.2.x程度のバージョンのものを探し、ダウンロードします。
2.実際には、ダウンロードして展開し、フォルダ内を確認しないと
分からないですね。
※V1.2.x程度のバージョンであれば、動作可能だと思います。
※展開には、zip や rar などでアーカイブされていますので、
rar に対応する、7-zipなどの展開ソフトが必要になる場合もあります。
![ドライバのバージョン確認](https://shinog.jp/wp-content/uploads/2021/08/pic150_011_1.png)
3.ドライバファイルをダブルクリックして実行します。
※このとき、現在のドライバを削除する必要はありません。
4.インストールしたドライバを選択します。
Windowsスタートメニューを右クリック→「デバイスマネージャー(M)」 を選択します。
![ドライバーの更新1](https://shinog.jp/wp-content/uploads/2021/08/pic150_002_1.png)
開いたデバイスマネージャー 画面より、
ポート(COMとLPT) より、
エラーになっている ”Prolific USB-to-Serial Comm Port(COMx)”
を選択し、右クリックします。
![ドライバーの更2](https://shinog.jp/wp-content/uploads/2021/08/pic150_003_1.png)
ドライバーの更新 (ドライバーの検索方法) 画面が開きますので、
”→コンピューターを参照してドライバーを検索(R)”
を選択します。
![ドライバーの更新3](https://shinog.jp/wp-content/uploads/2021/08/pic150_004_1.png)
ドライバーの更新
(コンピューター上のドライバーを参照します。) 画面が開きますので、
”→コンピューター上の利用可能なドライバーの一覧から選択します(L)
を選択します。
![ドライバーの更新4](https://shinog.jp/wp-content/uploads/2021/08/pic150_005_1.png)
互換性のあるハードウェアを表示(C)のモデルの中から、
下位のバージョン側のモデルを選択し、”次へ”をクリックします。
私の場合、
”Prolific USB-to-Serial Comm Port バージョン:3.3.11.152[2010/03/12]”
を選択しています。
※”Prolific USB-to-Serial Comm Port バージョン:3.4.xx.xxx
以降のものでは動作しませんでした。
![ドライバーの更新5](https://shinog.jp/wp-content/uploads/2021/08/pic150_006_1.png)
ドライバーの更新 (ドライバーが正常に更新されました。) 画面が表示され、
”閉じる”ボタンをクリックして、完了です。
![ドライバーの更新6](https://shinog.jp/wp-content/uploads/2021/08/pic150_010_1.png)
再表示されたデバイスマネージャー 画面の、
ポート(COMとLPT) より、
エラーになっている ”Prolific USB-to-Serial Comm Port(COMx)”
をみると、!マークが取れ利用可のになったと思います。
![ドライバ更新後のデバイスマネジャー画面](https://shinog.jp/wp-content/uploads/2021/08/PIC150_007_1.png)
また、ダウンロードした、PL2303ドライバ フォルダ内の、
”PL2303CheckChipVersion.exe” を起動して、
チェックすると、認識されていることが確認できます。
![ドライバ更新後のPL2303CheckChipVersion画面](https://shinog.jp/wp-content/uploads/2021/08/pic150_008_2.png)
これで、利用可能なりました。
最後に、お決まりの1文ですが、
この方法で、私の場合は、上手く動作していますが、
それぞれの環境で、正常に動作することを保証するものではありません。
特に、バージョンダウンしていますので他の障害発生も考えられます。
試される場合は、あくまで自己責任でお願い致します。